住宅コラム:窓の種類を知っていますか?①
ハウスプランナーの山本です。
家づくりが進んでいくと、決めていくものの一つに窓選びがありますね。
窓は見た目にもかかわってきます。だからこそおしゃれなものを選びたいですよね。
しかし、窓の種類は実はいくつかあります。
そしてその種類によって、性能が変わってきます。
今回は窓の種類と性能についてお伝えします。
一般的に、窓は、「サッシ+ガラス」でつくられたものを指します。
サッシとは、窓枠の全体を表していることが多いです。
つまり・・・
窓を選ぶ = 「サッシ」と「ガラス」を選ぶ ということになります。
最近は、この「サッシ+ガラス」で1つの商品となっている
ものがメーカーから多くつくられています。
この「サッシ」の部分には、主に以下の種類があります。
アルミサッシ
・耐候性や防火性に優れ、強度もある素材
・軽いため、開閉がしやすい
・熱伝導率が高いいため、断熱性にやや劣る
・腐食しにくく、サビにも強い
・埃などが付着していたり期間が長くなると
腐食してしまうこともあるので、日ごろの手入れが大切
樹脂サッシ
・主成分は塩化ビニール樹脂
・熱伝導率が低く、断熱性に優れる
・複層ガラスとの組み合わによって、断熱性が高まり、結露が生じにくい
(北海道や東北地方などの寒冷地で多く普及している)
・強度はアルミより弱いので、厚い構造になる場合が多い
・アルミサッシと比較すると値段は張るが
断熱性能が高まるため、光熱費の節約につながる
木製サッシ
・木ならではの質感や雰囲気、インテリア性が魅力
・腐敗や劣化などの耐久性に関しては、アルミサッシや樹脂サッシに比べてやや低い
・寒さの厳しい北欧などで、広く活用されており、断熱性能が高い
・最近では、木材を乾燥させたり、構造を変えて気密性などを高めたり
することで、木製サッシの欠点である、経年による塗装の劣化や腐敗、
木のそりなどを改善するための工夫がなされているものも多くある
複合冊サッシ
・異なる素材を組み合わせたサッシ
(例:室外側にアルミ + 室内側に樹脂や木を組み合わせる・・・など)
・中でも「アルミ樹脂複合サッシ」が主流
(室外側にアルミ + 室内側に樹脂を使用)
屋外側に熱を伝えやすいアルミが使われていても、
内側を樹脂のサッシにすることで熱伝導が下げられます。
樹脂はアルミに比べて約1000分の1の熱伝導率であるため、
アルミのみのサッシと比べると、断熱性は圧倒的に優れています。
また、アルミの軽さと強度のおかげで、樹脂サッシの欠点である
「厚くて大きい」という点も改善されます。
このように窓と言っても様々ですし、
それぞれメリット・デメリットなどがあります。
新築の注文住宅を建てるからこそ、見た目も性能も納得いく窓を選んでいただきたいです。
あなたの家に合うぴったりな窓を見つけていきましょう。