窓の種類と機能③
ハウスプランナーの野田です。
今回は、最後の「窓の種類と機能」についてご案内いたします。
・ルーバー窓
ハンドル操作で、羽状のガラスを回転させて開閉するタイプで、ガラスの角度は自由に
調節できます。お風呂場やトイレに多く採用されますが、外部からドライバーで
羽を取り外せてしまうため、防犯対策も併せて行うことが重要です。
メリット
開く角度を自由に調整でき、雨が入りにくくプライバシーを確保できます。
デメリット
防犯面が弱いです。
・オーニング窓
ルーバー窓と似ていますが、こちらはガラス1枚1枚にサッシが付いていて、横長のガラスを
2~4枚ほど、縦に連結した窓です。サッシがついている分、ルーバー窓よりも気密性が
高いですが、逆にルーバー窓と違い、自分で交換することは非常に困難です。
メリット
プライバシーを確保でき、雨が入りにくくルーバー窓よりも気密性が高いです。
デメリット
自分で交換するのは難しいです。
・はめ殺し窓(FIX窓)
窓枠にガラスをはめ込み、固定した窓。採光と眺望だけが目的で、
開閉はできません。当然通気性はゼロで、壁と比べれば断熱性能も劣ります。
メリット
色々な形状にでき、眺めが良くなります。
デメリット
換気はできず、壁材と比べると、断熱性能は低いです。
・ツーアクション窓 (ドレーキップ窓)
ハンドルを90度、もしくは180度ひねって開閉する窓で、縦開き/横開き、
内倒し/外倒しなど、様々な形式があります。構造が複雑なため、
外から侵入することが困難で防犯性能が高く気密性能も高いです。
ただし、まだ一般的に普及が低く、値段が高めです。またカーテンが
付けられるかどうか等を、設計段階で考える必要があります。
メリット
気密性と防犯性能が高くデザインが格好良いです。
デメリット
価格が高い傾向にあります。
・回転窓
窓の中央を軸にして回転するタイプの窓で、家の中から窓の外側を
掃除できるメリットがあります。しかし構造上、網戸を外側には設置できません。
メリット
室内から、家の外側のガラスを拭くことができ換気性能に優れています。
デメリット
網戸を外側に付けられません。
今回で「窓」については一旦終了となります。
「窓」について気になる事がございましたらお気軽にお問い合わせください。
次回は「暑さ対策」についてご案内いたします。
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