「木材の弱点の対処方法②」

こんにちは、ハウスプランナーの野田です(^^)

今回は「木材の弱点の対処方法②」木材には虫が付く!?についてです。

木材を食べる虫の代表と言えば?

そう!シロアリです。

シロアリはなんとゴキブリの仲間で、木材の細胞壁の「セルロース」というとこ
ろを食べて生きています。

日本の木造住宅に被害を及ぼすシロアリは主に

・ヤマトシロアリ
・イエシロアリ

の2種類です。

どちらも湿気の多いところを好むので、シロアリ対策には乾燥が一番です。

だからこそ、風通しをよくして常に木材を乾燥させるようにすれば木造住宅を
長持ちさせることができます。

昔の日本の家づくりは床下が風の通り道になっていたのはこのような理由かもしれませんね( *´艸`)

しかし、「イエシロアリ」は乾燥している木材も食べますので乾燥させていれば万全という訳ではありません。

シロアリ被害にあったらすぐにでも専門業者に駆除をお願いした方がいいのはこのような理由があります。

次に無垢フローリングに付く虫ですが、一番多いのは「ヒラタキクイムシ」。

この虫は乾燥している木材を好んで食べます。

主な栄養分は木材のでんぷんなどのため、広葉樹の辺材が被害にあいやすく、
針葉樹や広葉樹の心材部分はほとんど被害にあいません。

家具や建材の表面に円形の小さな穴(1~2mm)があいていて、その周囲に白い
木粉が落ちていたらヒラタキクイムシによるものと判断できます。

成虫は体長2.2~8.0mmで春~夏にかけて円形の穴をあけて出てきます。

被害が比較的多い樹種は、カバやサクラなどの辺材が多く使われている木だといわれています。

しかし、必ずしも被害にあうというわけではなく、「ほかの樹種に比べて多少多い程度」というれべるです。

そうでなければこれほどたくさんのカバ・サクラの建材が日本で使用されてきません。

逆に被害にあいにくいのは、針葉樹の杉、またタンニンの強いアジアンウォールナットやシロアリにも強いチークなど。

通常、フローリングの加工工程で人工乾燥をする過程でその熱により幼虫や卵は死滅しますが、

実際にヒラタキクイムシの被害にあうと、下地合板から出てきたのか、
他の建材から出てきたのか、なかなか特定できないのが実情です。

対処法としては穴の中に市販のキクイムシ防除用殺虫剤を噴射します。

穴の周辺に直径数ミリの穴を数か所あけ、その穴の中にも殺虫剤を噴射するとさらに効果的です。

しかし、ここでも大規模な被害の場合は専門業者に相談されることをおすすめします。

なお、ヒラタキクイムシはでんぷんが豊富な新しい木材を好みますので築後3~4年で発生しなくなります。

ですからヒラタキクイムシの被害にあったら

1.殺虫剤を穴が開いているところの奥に噴射
2.大規模な場合は専門業者に依頼
3.この処置をして2~3年、様子を見る

このような方法を取っていただければと思います。

快適な自然素材ライフをお過ごしください^^

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