なぜ自然素材の家が必要なの?
皆さんは『シックハウス症候群』という言葉を聞いた事がありますか?
このページを訪れていただいた方は、健康へ対する意識が大きく、既に知っていらっしゃる方もいるかと思われますが、簡単にご説明させていただきますね。
『シックハウス症候群』(Sick House)とは、読んで字の如く、住宅に使われる建材や資材などから発生する「化学物質」が原因で引き起こされる、頭痛、吐き気、湿疹、呼吸困難などの症状や、病気のことをいいます。
Sick House=「病気の家」とも直訳します。
春のシーズンになると花粉症になる人が多くいますが、アレルギー反応という意味では同じ原理です。
ただ、花粉症よりも症状が重いのと、原因となる物質が全く違います。
花粉症は、花粉が飛散しているシーズンだけのものですが、この「シックハウス症候群」は、人によっては、ずっと症状が出続けることがあります。
症状の種類、程度の軽さ・重さは違えど、住宅に使われている建材資材から常に放出している目に見えない「化学物質」が原因だからです。
なので発症してしまった人がその住宅に住んでいる限り、症状が出続ける事になります。
実は日本人の5%程度がシックハウス症候群の患者であると統計がでており、潜在的なシックハウス症候群の予備軍の人まで入れると、患者数は人口の30%を超えるとも言われています。
日本住宅のシックハウス症候群問題は、思っているより深刻なのです。
ではなぜ、このような状況になってきたのでしょうか?
その答えは...
"現代の家"は"昔の家"と違い、室内空気が汚染されやすい要因が増えているから。
だと言われています。
1.新建材が主流に使用されるようになった
昔は、木材で柱や床を、土壁、畳や建具も自然の材料から作られていましたが、今はそれに代わって集成材やフローリング、クロス、スタイロ畳等々、工場で作られるものが中心となっています。そのため、揮発性の有害化学物質が身近なものになりました。
2.断熱性能・気密性能が高くなった
昔の家は、冬はすきま風が入りとても寒かったのですが、夏は通気性が良く湿気のたまりにくい環境でした。現代の家は、年中を通して快適になりましたが、室内温度が高く、湿気が年中たまり、ダニやカビが繁殖しハウスダストが増えやすくなっています。
3.換気不足
昔の家とは違い、意識的に窓を開けて通気しなければ湿気やよどんだ空気がたまりやすくなりました。